アンティーク、9金、エトルスカン・リバイバルデザインのブローチです。
9金の台は背面ピンの付け根に「9CARAT」の刻印有。星の刻みにセットされているのは天然サファイアと合成石のダブレット（張り合わせ石）と、シードパールです。セーフティーチェーンが付属します。

表面はややマットなゴールド、蔓やハートを思わせる装飾、細やかな彫金が目を引きます。背面には窪みが有り、当時はガラスパネルが嵌められ、大切な方の写真やヘア等が仕舞われていた、センチメンタルジュエリーだったかと思います。

ルーペで確認すると、石やパールに細かな小傷や擦れ等有ります。台（表・裏）には経年変化による黒ずみ等有りますが、全体としてはアンティークの風合いとして美しいです。

針は全開しないタイプで、若干の緩みが有りますが、Cクラスプにきちんと気持ちよく留まります。

■エトルスカン様式
エトルリア人が工芸などに用いたデザインや技術。宝飾の分野では、19世紀、イタリア各地で発掘された遺品を模してつくられた作品などにみられるデザインをいいます。有名な作家にカステラーニ一族やジュリアーノ一族がいます。

■センチメンタルジュエリー
愛する人や故人に向けた、パーソナルな思いを形にしたジュエリー。「信仰心をあらわすもの」「故人を偲ぶもの（モーニングジュエリー）」「愛する人へ向けられたもの」等が有ります。こちらはゴールドの華やかなケースに、当時流行したデザインのロケットタイプ。恋人のヘアをお守り代わりに身に着けたり、自分のヘアを愛の証として贈ったものかもしれません。

■ダブレット
主に天然石を薄くスライスしたものに、合成石などを接着させたもの。古代ローマ時代からある技法。天然石のみのものより安価であるとともに、奥行きや輝き方に深みを持たせるために、あえて行われる事もあるそうです。

古代遺跡や宇宙も感じるデザイン、存在感の有るマーキス型のブローチ。背面にはパネルを嵌める溝も有るので、プラ板などでパネルを自作して、大切なものを仕舞っても素敵です。
ガラスとはまた違った魅力の、奥行きのあるサファイアのダブレットをお楽しみいただければと思います。

*安心してお買い物していただくために*
当店では、天然石のジュエリーは、国内到着後に手元で検品確認後、鑑別機関へ出しWチェックをし、ソーティングメモをお付けしています。

ブローチと鑑別機関のソーティングメモのみ。ボックスなど備品は含まれません。
経年によるくすみや変色も味わいと感じられる方に。
当方で、風合いを損なわない程度にメンテナンスをしております。

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■年代:1890年代頃
■素材:9ctゴールド
　　　 張り合わせ石（ブルー・上部：天然サファイア・4.1g）
　　　 真珠
■サイズ:約縦1.6cm×横4.9cm
■重量:4.1g
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