アンティーク、ヴィクトリアンのピクウェです。ドーム状の面取りされたべっ甲に、ゴールドとシルバーが細やかに象嵌された煌びやかなブローチ。
モーニングジュエリーとしての役割より、華やかさが際立っているので、ヴィクトリアン後期頃のものと思われます。

マーガレットと忘れな草が花束のように各パートに配置されています。それを花びらのようにゴールドでつなぐデザインです。

金銀の象嵌に、剥がれや擦れ・欠け等有りますが、高貴な雰囲気の有る美しいブローチです。べっ甲は厚みが有り、しっかりとマーブルが感じられる華やかなものです。

べっ甲の縁や裏に、ごく僅かな欠けや、後ろの表面に、針でついたような跡や、ごく浅いひっかき傷等見て取れますが、アンティークのお品物としては、よい状態だと思います。べっ甲は厚めのつくりですが、軽やかに着けていただけます。

陽に透かすとしっかりとマーブルが浮き上がり、天然素材の味わいを楽しむことができます。
針は全開しないタイプ、ロールロックに入れると気持ちよくきちんと納まります。ロールロックは綺麗に設置されていますが、針より新しく感じられる為、古い時代に取り換えられたものかと思います。

■ピクウェ
べっ甲に金銀や真珠母貝などを象嵌したもの。日本の蒔絵に影響を受けたといわれる技法。もとは家具などの装飾でしたが、ヴィクトリアンの頃にはジュエリーとして愛好されました。その詳しい製法は途絶えてしまったため、幻のジュエリーといわれています。

*安心してお買い物していただくために*
当店では、天然石のジュエリーは、国内到着後に手元で検品確認後、鑑別機関へ出しWチェックをし、ソーティングメモをお付けしています。

ブローチと鑑別機関のソーティングメモのみ。ボックスや小道具は含まれません。
経年によるくすみや変色も味わいと感じられる方に。
当方で、風合いを損なわない程度にメンテナンスをしております。

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■年代:1870年～1900年代頃
■素材:鼈甲（べっ甲・黄褐色・褐色、6.6g）
　　　 ゴールド（象嵌）
　　　 シルバー（象嵌）
■サイズ:直径約3.5cm
■重量:6.6g
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