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  • 2021/01/23 10:12

    先日、シルバーのお手入れ方法について、お問い合わせがありました。当店では、お品物が到着すると、まず、一つひとつを丁寧に洗浄し、しっかり水気を拭きとった後、ヴィンテージやアンティークの風合いを損なわない程度に、予磨き、仕上げ磨きを行って、お客様の元へお届けしています。ですので、そのままお使いいただければと思います。

     

    ただ、しばらく使用しないでいると、黒ずみなどが出てくる場合があります。そんな時は、やはり、シルバークロス等で優しく拭いていただければ、輝きは取り戻せます。(ごく繊細な装飾のあるもの、マットな仕上げのものなど、デザインによってはシルバークロスをお勧めしません)

     

    マーカサイトやガラスなどが、接着留めで、全体的にシルバーを覆っているようなデザインのものは、あまり強くこすってしまうと、パーツが取れてしまう場合があるので、シルバー枠のみ拭くようなつもりで、慎重に優しくお手入れして下さい。

     

    新品の様な輝きになる薬剤などもありますが、ヴィンテージやアンティークの風合いが全くなくなってしまうので、お勧めしません。

     

    シルバージュエリーは、何より、よく使ってあげることが、輝きを保つコツですよね。私は小さな蝶のヴィンテージブローチを愛用しているのですが、初めて手にした時より、つやつやでキラキラ輝いています。愛情をかければ応えてくれる、そんな所もシルバージュエリーの魅力ですよね。

     

     

    先日までショップにアップしていた、ヴィンテージのリボンブローチですが、お問い合わせいただいた、追加画像を撮影中に、パーツが壊れてしまいました。なので、ショップからは一旦下げています。現在は宝飾店にお預けしています。

     

    何より、お客様の元へ届いた後に壊れてしまわなくてよかった…と思いましたが、やはり、50100年経過しているジュエリー、特に接着留めのものは取り扱いに注意が必要です。しかしながら、万が一、パーツなどが取れてしまったとしても、近隣の宝飾店に問い合わせれば、きちんと直してくれる所もあると思いますので、諦めないでくださいね。

     

    もちろん、当店でも修理等のご相談はお受け出来ますので、ご安心下さい。(送料・修理費実費をいただきます)


    当店で主に扱っているシルバージュエリーは、「935」「925」「800」の刻印のものです。数字は銀の純度を表しています(925なら、銀含有率92.5%など)。刻印がなくても、スターリングシルバーのものもあります。

     

    935800のシルバーは、市場に出回る数が少ないです。935シルバーの特徴としては、濡れたようなうるっとした輝き、純度が高い分、黒ずみが出にくくメンテナンスがしやすいです。シルバークロスで軽く磨くだけで、つやつやの輝きが取り戻せます。

     

    925、いわゆるスターリングシルバーですが、硬度もある程度確保されていて輝きもあるので、一番馴染みやすいシルバーです。お手入れもさほど苦になるものではありません。

     

    800シルバーは、銀の純度が低くなる分、黒ずみが出やすく、メンテナンスは他の物より、多少必要ですが、「いぶし銀」といった風情があり、クールな印象のものが多い気がします。手が掛かる分、愛らしさも増し、シルバージュエリー好きとしては魅力ある素材です。

     

    ヴィンテージやアンティークのシルバージュエリーは、長い年月をかけて風合いが生まれ、一つひとつに個性が出ているため、惹きつけられる独特の魅力があります。手にすると、まるで生き物のような愛着が湧きます。是非、装いの一つに、取り入れてみて下さいね。